→ 無題

無理をしなくていいのです。
手さぐりならば電気がつくまでまっていれば

エアコンに風を吹かせる電気の仕業としった朝、
愛を手首に巻いてわたしはデパート爆破をたくらんだ。
まずは地下道を閉鎖して持っているありとあらゆる音符を♪に変換して空気中に靡かせれば
人々は酔って、踊っていた。
見る見るやせ細る偽物にわたしは笑いをかみ殺して捨てると歩く速度も変えないで平静を装い本陣へ。
監視カメラも地球儀も窓から見える街並みに負けてしまい背を縮めた。
ようこそようこそ。
店内放送が鳴くのでわたしは「どうもどうも」を三回いって重い重い愛をぶっ放し
理由を電光掲示板に書いた。
ドットと０と１に触発されたロボットIPCがうれしそうに笑い
朝が昼に食われた。
そこで見てるのは誰？
誰かの視線が気になって上を見たときに
わたしはわたしの仕業を知ってしまった。
なにもうまくはいかないことを知っていたわたしを
愛は愛してあげますよっと自分の存在を確かめるためにわたしを利用したのです。

→ フレッシュマン伝えたいことば

リクルートスーツがお似合いですよ。
大通りを渡ったすぐ傍に看板があります金子木工所。
いてもたってもいられなくて家を出てきた道の脇にあるわあるわの雑草花束。
車に乗って型のわからない車にのってまたがるシートを締め付ける股、足。
流れる風景景色のさざ波、峠まできたららんちの支度をしましょう。
白馬に乗った王子さま。あなたを待っておりました。
ランチバックの中にはサンドイッチとネジと針が入っています。
わたしはそれを活用してすべての言葉をつなげます。
そういう技術を私は私で探しております

→ (no subject)

今年はがんばろう
昨日朝実家で飼ってた犬リッキーが他界しました。
あっちの世界でもたくさんほえていっぱい食べてね

→ ちくりくまんくりんドン

真夜中に受話器に顔をつけてあぶらをつけてみること数回、耐えがたき空白の余白と死因の原因を探る探偵さんのお手伝いをする私。
寝る暇も惜しんでうつろうつろ動かす肩腰に手をかけてきたのがうちの亭主で主婦の特権とでもいうよいうに台所にあるフライパンを走ってとりにいきそのまま振り上げ降ろす地面にできたクレパスを愛情と名付けた私が家を出たのはついさっきで電車で考えていることが①さようならを言わなかったなあ②寂しいって思ったほうがいいのかなあ③あと何時間で着くのかな、東京はあ。っていう感じで重いスーツケースを引くずる手もちぎれて忘れてきたホームそこで手を振っていたのはなんとうちの父で声が聞こえない窓に耳を当ててすましてみるときこえてくるのはかぜの音でそれは私聞いたことがなかったからそのままずっと聞いていればいつの間にか終点になり窓から外を見ると車庫がたくさんある電車の中でひとが歩いていた人の顔をじっとみていたけれど出発の時間が近くなったので足を踏ん張って立ち上がりその場をさると次の日乗った父がわたしの窓から私の耳及びそれに伴いついたほっぺたの油をハンカチで拭く

→ ておろいど地獄

美しい音がなんなのかわかっていれば美しい自分もわかるはずだから、同じ時代に生きてるあなたたちをすきになれば自分もすきになれるはずだから、水にいきていたころをおもいだせば泳げるようになるはずだから、蛇口をひねる手をクロールに必要な水かきだと思いたいと思えば愛する人にも自信を持てるから、お風呂に浸って叫んでみたら息が楕円と丸を描いて空気に触れるから、このままどこまでもセックスしたいって思う彼女に会えるはずだから、生きている実感をずっと感じていたいから、どうしようもないなんてないと思いたいの。
どんなことしていても、そんなことしなくても、あんなことを実行してしまう後悔。
マイルドな味わいを感じさせてくれよ！
冬は寒いよ！
嫌いだよ！嫌いだよ！