→ 無題

昔の音を
駆け足で追いかけている。
あなたの袂で眠るヤシの木を
手のひらで育てています。
山をたくさん見すぎて
目の中に優しさが住んでしまう。

→ 無題

戦争が
記憶をなくして佇む
朝焼けを浴びて焦げたよ
闇に溶けるよ
消えてしまうの

→ 無題

もうどこへもいかないで
リンゴの木からも
羽の土にも
騙されたと思って
居座ると
永遠が口を挟んで向こうのほうへ行ってしまった
追いかけようか
待ったまま眠ろうか

もうすぐあなたがいる場所に
私は姿のままで佇むのです。
絶えず消えてしまうバランスのように
良し悪しは別にして
あなたを愛してます。

→ かぜをきるやまねこ

もう少しだよ
消えてしまう身体の淵で
確かにつかんで離さない夢を
くちばしにして餌をついばむ雀

悲しみが遠慮している
毎日に
掛け合ってあげようか
僕はあなたなのだから

勉強をしなきゃと
筋金入りの針金が言っている

もう少ししたら超えたあとになって
ありがとうが燃えるのです。
安らぎの中で
満場一致で眠る一心の中

たなびくゆるやかな
戦争が
優しさをほんのりつけて
ここにいます。

→ 情緒不安定さん

人の活躍を見ると妬ましくなる。
いやよくないな。
でも正直な気持ち。
多分僕は死ぬほどいやな奴なんだと思う。
周りも少し違和感を感じているんじゃないだろうか。
素直になれないな。
歳をとるごとにどんどん心が固くなっていってる。

安らいだと思ったらすぐ何かにまとわりつかれる。
素直になるために受け入れないと。
みんなを好きにはなれない！
きれいごとの半分くらいが真実だったらいいな。
嫌いなものは嫌いだ。
そう最近は身体が反応してる。
ピリピリする。
楽に生きていいのか
よくわからん。