→ 強風につき流れる女

手を取り合って涙を流すと
池のような淵をつくり魚に似た種類が生まれる。
泳ぐだけで水の性質がわかる理由を
空に問いただせば泣きながら雨を降らせて笑う。
顔を顔としてアイシテイル人の永遠を手元において
何度も目を伏せてその人のそばにいた。
いすぎてその人が存在の一部になったとしても
わたしはその人の死にそばにいたいと思う。
時間の自由を感じるために今日は休暇をとって
目を伏せています。
泣きながら悩む人のそばへはいきません。
あしからず

→ 水になる

はじめがいい。
手のひらを上に上げて示す印を
空に映す影です。
飾りになったやりたいこと。
やれないことをなかったことにして
追い出して
傷を負うだけで優しいという人が嫌い。
くぐもっていて
深く入ることもできない深さを
あなたは知っていますか。
表すことができない何かを
同じく黙すことで繋がれたら嬉しい。
同じ方向に振り返っても
けっして同じ場所は見てないけれど
それでいい。
魔法のようなものが
傷をいやしてくれる。
星に戻る。
それってとっても単純なこと。

→ よろしくお願いします。

勢いに流されないで。
怖がらないで見てごらん。
捨ててごらん、手元から離れただけですぐそこに落ちるから。
優しくなっても醜さは消えないよ。
寂しくなっても一人にはなれないよ。
悩んでごらん。悩みきれないから。
苦しんでごらん。人を助ける理由が増えるから。
幸せだから不幸せと遠いなんて
馬鹿がいうことだ。
だってそうじゃない
そうじゃなかったらあなたは人を愛せなかったはずだもん。

→ 呼び声

たくさんの人に出会えた。
まったく伝えたいことが表現できなかったけれど嬉しい。
生き急ぐことしかできない自分が少しだけゆったりできた瞬間があった。
そんな時人を好きになりそうになる。
それは恋愛という意味にもなるかもしれない。
でももう流れていて止めることはできない。
今は一人で歩いていてその余韻を楽しむ。
どこにいっても何も変わらない。
偏見や歪みが世界を壊してる。
支えているのはこの余韻のようなもの。
出会えてよかった。
思い切ってやってよかった。
身体が壊れてもいいと思う。

→ (no subject)

優しい言葉をかけてあげよう。
心に届くような手をつくって生き物をなぞる柔らかさを持って。
耳の中で声が聞こえる。
死ぬことの反対にいたらいいと。
あなたの顔を壁と同じく毎日見たいのよ。
だからあなたは生きている。
さよならをコーティングしたお菓子を食べる子供のように
あなたは呼吸の中ではしゃいでる。