日常茶飯事 日常 忍者ブログ
ソロユニット"とりととら"の主宰・玉邑の日々
2024.05.17
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2012.10.12
扁桃腺にある果物を
毎日実らせて声が出来てる
気付くと実にならずに道に落ちてしまうこともある
そういうときは店と店を糸で結んで固く離れなくさせるのだ
そしたら他人は酔いながら逃げたと悔やむだろうから
歌にしようか声になるのか
傷を舐めるかビルの隙間か
降り注ぐから降り注ぎ返す
それだけで記憶が本になってしまうから
ただじっといさせてほしいと確実に助けてあげたい
もみじを線路に置いて押し葉になるように
見ていた
木がちくしょーと靡く
優しいと凶器がいいながら
抱け、抱けと泣いている
もうすぐ雨
風は風船のなか
何度も何度も同じところを行き来して
澄んでいく
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2012.10.12
現実を少しだけ水に入れたら
このままではいられなくなるのかしら
山を越えていくと
街があると誰が決めたの
水に入れるとぼやけてしまう
水槽の中
魚の尾びれが静かに渦巻になる

数になると悲しい
水になると優しい
もう一度だけ
忘れて
捨てていたのに
見るとそこにあるしいるわ
柿椿を髪の毛に植えて
砂はトイレと混ぜて
ホースは長くなくちゃ使えない
2012.10.12
家の玄関を見つめているとおばさんが肩に父親を背負って出てきた。
闇に似た気持ちが空の模様になっていく。
嬉しいよっと言いたいと
おばさんは歩いている。
手足が動かなくなっても
丁寧に草木を撫でることのできるように
駅のほうに向かって。
2012.10.10
えくぼ
上を向いて隙間を見つけることに必死です。
消した跡を隠すことに一生を捧げて
笑いあうだけで命をついやす悲しい人へ
悲しみを半分水に溶かして
水道水のような味気ない味を作ってしまうあなたは
愛さえ安らぎの間に流しいれる液体にしてしまう

2012.10.09
天才
けして命を振り回さないで

いくつかの戦争を渡り歩いた世渡り上手が
数の数え方を知りました。

回転しながら近づいてくる不思議な姿を
持ち上げて振り回して手の中でぶんどり
まだだめだと何回も棚に上げて
踊り続ける猿の話

感情にさえいままで教えてもらえていなかった
角度の問題と駅の声で踊り始める
もしくは永遠は口からはみ出して
あの人の傍で居座って
黙ってにやけているのだろうか