→ うむん

先日ダンスのWSにいった。

人の熱をどうやって人に伝えようとするかというエクササイズをやった。
面白かった。
人の細胞と細胞の間には隙間があるんだって。
それでその隙間に人の熱を通す余地があるんだ。
そう考えていくと人と人は必ずつながっているといいきれる。
もちろんとても具体的な思考だと思う。
もっと追究すると人は人をすり抜けれるかもしれない。
その隙間を広げることが体を動かすことであり、ダンスすることストレッチすることだと思う。
筋を伸ばして筋肉を伸ばして縮めて体の許容範囲を増やすことは世界を今まで以上大きくとらえるということ。
そのことをあらためて感じさせられた。
こういう思考がなぜ抽象的なものだととらえる人が多いのか。
具体的なものは今の時代だとすごく抽象的なものだったり霊的なものに召喚されてしまう気がする。
目に見えないものをないものにするのはおかしい。
日々暮らしていて、人に何かを表すことのむずかしさを感じる。
不純な表現はどんなときでも伝える相手を惑わせる。

怒っている、いらだっている、めんどくさいとか
そういうものを表すとしてもキチンと相手に伝わるように表す必要がある。
社会はそれをオブラートに包むのが正しいというけれどそんなことはない。
嫌いなものは嫌いだと言えるようになる必要がある。
それを言うためには言う人が土台を作らなきゃいけない。
自分の中にキチンとその感情は悪意がないという土台。
嫌いも好きも怒るもイライラもなくならない。
それは暴力がなくならないと同じことだ。
そういうものをないように生活できるほど人は綺麗じゃない。
だから悪意というものを純粋に出せるようになったほうがいい。
汚いものは汚いと互いに認識があればいい。
互いにっていうのが難しいけどせめて自分だけでもその負のパワーをデフォルメして負を強めないようにしたい。
人に好きということと、嫌いということが違う行為だと思っているうちはだめだ。
同じ質量でいいたい。
質はどんなに同じ言葉の中でも違うから、もしかしたら嫌いも好きと似た質になるかもしれないでしょう。
なんか話はそれたけど、言葉の意味として負と正はあっていいと思うけど、感情までそういう概念に巻き込まれてると思う。
考えるっていうことでいろんなものが発見されたけど、そのせいでこんなことになってる。
これからできることは今の状況をちゃんと知ること。
そのために考えている思考をまた考え感じなきゃいけないと思う。

→ 毎日ごくろうさま

人の思考どんどん速くなっているように思える
日常がどんどん便利になっているからだろうか。
そのせいで自分以外の人にたいしても便利に使おうとしているように感じる。
会話をするときでさえも自分のリズムを強調する人がいる。
言葉の掛け合いなんかずっと前からやっていない人もいる。
言いたいだけなら壁に言えばいい。
言葉は伝えるため伝わるためにある。
伝えることは人じゃないとできないし伝わる人も必要だ。
何かを表現したいだけなら社会は必要ないだろう。
一方的なものがデフォルメされてまるで与えられているかのように感じる現代がしんどい。
毎日ごくろうさまって誰かに心の底から言われることばかり夢見てしまう。
これは病気なんだろう。
自分が、誰かに心の底から「ごくろうさま」って言ってあげれるようになれたらいいのに。
たとえそれで馬鹿にされてもいいんじゃないか。
幻想ばかりみて目の前の人のエゴもすべて自然なことと受け入れられたらいいのに。

何が悪いなんて考え方はもう腐っているんだ。
もっとやるべきことがある。
具体的に表現していかなければ。
それが人を傷つける言葉になるとしてもいい。
でもタオの教えじゃないけど極力傷つけるのはさけて。
人を傷つけると思っていることをたくさん考えれるってことは自分が傷つけられる怖さを知ることだ。
人のアクションにおびえることもあるだろう。
エゴが強い人を下にせず、全てを等価的に見れたらいい。
等価的にみたら振り出しに戻っちゃうね。
そもそも進むものじゃないんだと思う。

→ パスカル

根こそぎほじくり出した根っこが土を持っていた
土とは生き物の死んだあとの姿だと思う
暗黒の最中で着地した有機体のぶつかり合いがなんだか相撲みたいに空気を動かす
そしてそれが風になる瞬間に感情が生まれる
人の感情は風の始まりだ
だから行為は所作をする前から始まっていると言える
健康になりたいと組み立てる段階の最中
人は人を忘れてしまったのかもしれない
握手をすること
声が人の思いだということ
目が人の心だから丸く円を描いているということ
身体の中も外も直線なんかないんだ
なのになぜ人は棒線上に未来を見るのか
上下もない世界はあなたの目の前で
手招いているでもなく
たたずんでいるでもなく
表現もせず真摯にそこにいる

→ 無題

ナルシストかお前は
はい世界一のナルシストになるつもりです。

→ うそつき

玄関でバイバイって手を振ります。
その振り方によっては心の中まで振動が侵入してくることがあります。
靴の履く速度によって玄関の開けるタイミングを変える人と
目を見つめあって夜になりました。
深い闇の中で紫色の寝具で眠って
夜空を抱え込む鳥になりました。
金色の瞼で柔らかな昆虫の鳴き声が反響して
あなたを見送る私。
いいのだこれでいいのだって
言い聞かせて振動を感情と一緒にしました。
叫ぶなんて大それたことは一人でやればいいんです。