→ 男と女について

空気のようだったけれど
それがなくては生きていけないと知ったのはそれがなくなってからだったわけで。
だから間違えみたいなものや勘違いを何回も繰り返し自分の枠が決まっていくことで
それは雁字搦めになり抜けられなくなる。
結び目の形が歪なのは仕方なく
解いてもまたからまる。
もういやになったからそのままにしていたら
ずっと大きくなってもうそれはもうひとつの顔になった。
そうやって自分の子どもができ私はそれに感謝する。
整理できないことがありすぎて放っておいたら案外うまくいくものかもしれないと思った。
しかし彼の場合はまた別でそれを見て私は糸でよかったと思ったわけで。