→ 家の桟敷同誌

好きです。
あなたの肩を見ているとなんだか触りたくなります。
私は二歳になったとき火傷を負って手に今もケロイドを持っています。
人はそれを見て理由を聞いたり聞かなかったりするけれど、私はその手が好きです。
熱は人のエネルギーで動く原動力だということとこの手がどうつながっているかわからないけど、
質量と熱量のことを考えると、手を見て少し動かします。
この世界で、例え私の好きなあなたが私を好きじゃなくても私は生きていけるし私は寂しいけど、寂しいだけです。（この中に数種類の意味があると思う）
多分、あなたが死んでも私は死なないし、生きていく。
それでも今、あなたは生きていて、私はあなたの肩が好きだから、一緒にいたい。話したいと思う。
これは本能なのかなんなのか。わからないし迷ってしまう。
ずっと傍にいてほしい。
でもいなくてもいい。
それぐらい私はあなたが好きだと思う。