日常茶飯事 うそ 遊ぶこと 日常からの 忍者ブログ
ソロユニット"とりととら"の主宰・玉邑の日々
2025.02.27
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2008.10.19

パーマをかけた女は、
片方の手でバックを持ち
もう片方をつり革においてずっと窓の外を見ている。
流れていく電車の景色はとりとめがなく
うまく頭にひかけておくのが困難で、女はいつもフックの曲線が曲がりきっていないためか、だらしがなく、はしたない。
歩く手の振り方や地面に対しての足の残し方は、残像がありすぎて、それを踏んでたくさんの人がこけてきたみたいに感じる。
ハイヒールにファーのへんな服やニット帽、そしてスカートがあって、脱いでも脱いでも服を着てるのと同じみたい。
何がそう思わせているのか、と考えて横断歩道を渡っていたら女も一緒に渡ってきて、ニッコリ笑ってみたりした。笑顔がかわいいからいいか、と思って横断歩道を渡りきったとき、女はもうどこにもいなかったので、
私は心配になって探そうと思ったが、地面にはやっぱりというか、しつこいくらい跡形があった。
だから私はそれを横切ってこけて血がでた。
いたい。
そりゃいたいわけだ。
だって私は、恋をしたのだから。
いや、もちろんこれはうそだけど

PR
Name
Title
Mail
Url

Pass
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック